計測コース出身の方々へ

皆様ご存知かも知れませんが、東京大学大学院 工学系研究科 計数工学専攻は2001年度 から改組されました。以下、概要です。

  1. 東大大学院に、新たに「情報理工学系研究科」が2001年4月1日に発足しまし た。
  2. 情報理工学系研究科は5専攻からなります。理学部の情報科学科に対応する「コン ピュータ科学専攻」、工学部の計数工学科の数理工学コースと計測コースそれぞれ対応 する「数理情報学専攻」と「システム情報学専攻」、電子情報に対応する「電子情報学 専攻」、機械情報に対応する「知能機械情報学専攻」の5つです。従来の「計数工学専 攻」はなくなります。
  3. 従来の大学院だけの専攻「情報工学専攻」は、発展的に(新研究科となったという 意味で)解消しました。
  4. 大学院に対応して、工学部計数工学科の数理コース、計測コースはそれぞれ「数理 情報工学コース」と「システム情報工学コース」と改称しました。大学院は「工学」に 拘らないで専攻名に「〜情報学」という名称を用いるのに対し、工学部はコース名に「 〜情報工学」というように「工学」を含みます。
  5. これにより、工学部計数工学科の卒業生の主な進学ルートは、7割位が情報理工学 系研究科の数理情報学専攻とシステム情報学専攻、3割弱が新領域創成科学研究科の複 雑理工学専攻、そして若干が学際情報学府という割合になります。
  6. 学生については、入進学した時点での学科名、専攻名のままで行きますので、計数 工学科の4年生は「数理コース」、「計測コース」のまま、また大学院の修士課程2年 生以上の「計数工学専攻」は「工学系研究科計数工学専攻」のままです。当分、学年に よって呼称が異なるような並列状態が続きます。
  7. 実質的な教育内容は、急に大幅な変更はありませんが、徐々に工学中心から情報理 工学中心にシフトすることが考えられます。(いままで、工学の一部として情報学の一 分野(数理工学・計測工学)を行っていたのに対し、今後は情報理工学の一部として工学 を行う、というように立場が反転するという理念が語られています。)
  8. 計測同窓会は、そのままの名称が使われそうです。つまり、今後の「システム情報 」出身者は「計測同窓会」の一員になります。